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シルヴァリオ ヴェンデッタ 感想

 06, 2015 23:52
「──“勝利”からは逃げられない。さあ、逆襲(ヴェンデッタ)を始めましょう」

ネタバレもあります。

心地よい中二感を満喫させて頂いたと言わざるをえない。
私の心はいつまでもガキのそれですので、とても楽しめました。燃えゲー、中二ゲーとしての作法をキッチリと弁えた、見事な作品であったと思います。キャラに異名というか呼び名が多すぎてちょっと混乱もありましたがこれも中二の中二たる所以。オサレな読み仮名や読み替え、技名もてんこ盛りでしたよ。

ストーリーの核にある「逆襲」、これについては非常に取り扱いが難しい。虐げられ続けた弱者の反抗とはいうものの主人公たるゼファー君は決して能力的には弱者ではなくむしろ強者です。メンタル激弱なので自ら勝者の地位を投げ捨てただけですので、最後までプレイした今も果たして逆襲というテーマが正鵠であったのか、判然としていません。でもまぁ、相手がこれ以上ない英雄なので、逆襲といえば逆襲なのか…。

各ルートで明かされる秘密のバランスも絶妙で先が気になる構成は見事だと思います。私はチトセ→ミリィ→ヴェンデッタの順でクリアしましたがこれで正解だったと思います。初回ヴェンデッタは行けるのかな?行けるのなら行かないほうが良いでしょう。

キャラクター。これが良いです。どいつもこいつもいい味だしてて、ムダな使い捨てキャラがほぼいない。ということはつまり公式のキャラ紹介に載っている全キャラがなんらかの役割を担っています。
ほとんどのキャラに裏があり正体がある展開を陳腐とみるかは人によるでしょうが、私は少々辟易とした感じでしょうか。正体を現すたびにお前もかよ…ってなりましたw 大体予想はついていたとは言えね。裏が無いのはミリィとアオイとサヤくらいでしょうか…。
でも過去の因縁とかの個別の掘り下げもしっかりしていたので、熱い展開は瞠目に値するかと思います。個人的にはヴァルゼライドとアルバート、ジンとアスラの関係性なんか好きですね。
敵キャラも魅力に溢れ、むしろあっちの方が友情努力勝利してたりして主人公みたいと思うこともしばしば。ヴァルゼライドとカグツチの奇妙な友情なんか微笑ましく見てました。
ジンやアルバートなど良いオッサンにも恵まれていますので好評価。

ヒロイン。ここであえて断言しますが、この物語の主人公はチトセ・朧・アマツです。間違いない。過去の敗北を糧にして才能に加えて研鑽を積み作中屈指の強キャラへと上り詰めた純情一途な乙女。バトル面でも大活躍。日常シーンでもゼファーがらみで大活躍。自身のルートではノロケで他のルートではヤキモチで。演じる民安さんが不慣れな役柄だったのか多少バトルシーンで違和感が無くはないですが、非常に熱演で良ヒロインとして拍車をかけています。ヴェンデッタルートで結集した皆の助けを借りて魔星二体を斃す場面などまさに主人公。
一方でどうしようもなくヒロインなのがまたたまらない。もうこの人ゼファーに一途。ゼファーのこと好きすぎ。どこがそんなに気に入ったんだと思うくらいゼファーすきすきオーラ出しまくり。ゼファーを失いたくないがゆえに帝国に反旗を翻すとかどうしようもなく乙女。
s-嫉妬
s-処理しますよ
s-理由

もう本当にビジュアルも中身も大好きなヒロインになりました。しょっちゅう頬赤らめてるし本当にかわいい。
ミリィの献身性もヴェンデッタの毒舌も捨てがたいのですが、ここではチトセを推していきますよ。
やはり私が特に気に入るヒロインの条件の一つが主人公との関係性なんですよねぇ。これは振り返るとずっと一貫してます。一方的に甘えたり、一方的に尽くしたり、一方的に支配したり、そういうのじゃなくて、なんというか「相棒」感が超大事。チトセルートでのVSヴァルゼライドなんかまさに相棒!て感じで燃えました。

燃えゲーですので戦闘も重要な要素ですが、これは演出も相まってなかなか燃えさせてくれました。敵も味方も口上を述べつつ大技連発で派手なバトルが繰り広げられてその面でも悪くないと思います。それにつけてもヴァルゼライドの一人隔絶した強さは本当に圧巻。というか強すぎでしょ、この人。連戦でも1対多数でも物ともしないアホみたいな強さです。作中多分一番戦ってるし一番勝ってる。ラスボス格なのに自ら戦い過ぎ。でも信念もあるし努力もしてる、友情も解するまるで主人公みたいな敵です。正直嫌いじゃない。志々雄真実や藍染惣右介なんかがちょっと思い出される敵キャラでした。
中二バトルを彩る「詠唱」もモチロン完備してございますよ。いやもうこれだけでご飯何杯もいけちゃうくらいマジカッケー中二な文言の乱舞。やっぱ中二はこうでなきゃ!
バトルシーンでちょっと気になったのが、いざバトルが始まるとそこに居るはずのキャラが途端にいなくなること。傍観者になるでもなく、まったく存在を消してしまうのです。性格的に絶対横槍入れるだろってキャラでも不意にいなくなる。驚き役になったりするでもないのはちょっとキャラの管理が甘いかな~。

えちーはこういう作品にしては結構エロいと思います。それなりに頑張っている。回数は少ないけど、ヴェンデッタのちっぱいも、チトセのたゆたゆっぱいも堪能できるのは大きな利点でしょうね。燃えゲーだとこっちをおざなりにしがちですが、ちゃんとしてて良かったです。

全体を通じて気になった点がいくつか。
まずBGMでコーラス入りのものが多かったこと。それ自体は結構なことなのですが少々会話の聞き取りのジャマに感じることもあったので、せめてコーラス入りの曲を二場面続けないとか、してほしかった。
次に誤字。結構ありました。重要なシーンだったり良い場面で出てくると途端に萎えるのでここはしっかり推敲して欲しい所ですね。
あと、これは私の環境が悪いのかもしれませんが動作がややもっさりしていたところ。特にメニュー画面でのレスポンスがイマイチだったり、ホイールでバックログを開くと一瞬セーブ画面が現れたり細かな不具合が散見されました。

不満点はこんなところで、あとは総じて満足できるできだったと思います。思い起こすと神咒神威神楽以来の純粋な燃えゲーだったのですが、非常に良かった。これでまたDiesの続編だったらとビクビクしながらのプレイでしたが(Dies未プレイなんです)そんなことはなく一安心しましたよ。
s-チトセエンド

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