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箱庭ロジック 感想

 04, 2014 21:58
「それは、誰の、箱庭?」

箱庭のように作られた実験都市千羽市で起こる連続行方不明事件の謎に主人公とヒロインが挑むというお話。
タイトルほどロジカルな推理モノではないですがそれでも昨今貴重なミステリ系エロゲでした。

シナリオはそこそこ良く練られており、結末にも一応納得のいくレベル。現実的かどうかはさておくものとして。
メインの犯人に意外性はなし。せっかく猟奇な事件なのだからもうちょっとグロ絵があったほうが良かったなぁ。
メインサブ5人のルートを通ることで事件の全体像が見えてくる仕組みはなかなか先が気になる構成。
途中で鍵が必要な場面があり、別のルートをある程度進めないと手に入らないので必然的に平行して進める形になります。
面倒くさそうですがフローチャートで通過済みの部分であれば好きな場所に飛べるので攻略もラクチン。
ただ中盤はやや単調ですしシステム上、途中で事件の一部の謎が分かった状態で他のルートにとりかかることになるのでプレイヤー的には物語に新鮮味が無いケースも散見されます。
随所で挿入される「箱庭の物語」がけっこう興味を引き、なにやら不穏な空気を醸し出しています。雰囲気づくりとしても物語の構成要素としてもいい効果を生んでいました。

キャラクターはメインヒロインの二人は面白くて可愛いです。
探偵のまね事をしている霧架は普段は冷静(っぽい)なのにすぐテンパる照れたところが可愛いらしい。修道服姿もステキです。
後輩のココはSM妄想たくましいドMで下品な冗談が楽しい。若干しつこいですが。「~~です?」という疑問形がなんか好き。
両名を演じた手塚りょうこさん、小倉結衣さんは元々好きな声優さんですし、このあたりは満足度高め。
ですがサブヒロインがことごとく魅力に欠けているのが辛いところ。
サブも鍵を持っているのためサブをクリアしないとメイン二人も進められないので飛ばすわけにも行かないのですが。
一言言わせてもらえば崩怜さんチョロすぎです。実はさびしんぼうという設定はあるにしろ、自分から突き放しておいてこちらがアクション起こす前にデレるとかワケわからん。
りるだけは可愛くて良かったと思います。
あと、田中は存在意義が不明。よくいる主人公の親友ポジションでもないし、なんのためにいたんだろう。正直邪魔臭いです。そんなに出番無いのが救いか。霧架の「めっ」だけが見せ場。
主人公は地味。決めるところは決めますがメンタル強いのか弱いのか曖昧でキャラも一貫してない事が多い感じです。
ボイスはOFFで。というかこの主人公に声いらんでしょ。

それから、ややシステムが重めなのが気になりました。セーブとか画面切り替えるときに若干間が空きます。スキップもそんなに速くないのでせっかちな私は多少イライラする場面も。

総合的には、期待した程ではないけれど今年の中ではそこそこ面白かったかなぁという感じでした。
私が十年来記録しているエロゲ帳では76点。
毎年BBSPINKのベストエロゲー投票(いわゆる2chベストエロゲ)に参加しているのですが、惜しくも票を投じるには至らないでしょう。

箱庭ロジック箱庭ロジック
(2014/10/31)
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