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AXL新作第12弾「恋する乙女と守護の楯~薔薇の聖母~」 2016年2月26日発売予定!

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AXL10周年記念作品にしてブランド初の続編となります、「恋する乙女と守護の楯 ~薔薇の聖母~」です。
人気作恋楯の続編ですが、ということはつまり修ちゃんが恋楯で誰ともくっつかなかったルートということで、ちょっと微妙な心持ち。
発表された時も期待よりは不安みたいな物のほうが大きかったです。
当時よりも女装主人公モノの分母は増えていますし、今妙子様を復活させる意味が果たしてあったのか、見ていきたいと思います。

内容はまぁ端的に言えばいつものAXL。
それ以上でもそれ以下でもないですね。記念作品だからといってタイトル以外に構えたところは無し。
明るくノリの良いイメージのAXLですが、恒例の無駄に壮大な陰謀ネタはもちろんあり。
AXLさんはこれまでどんなのほほんとした作風でも必ず山場にシリアスな陰謀ネタをぶっこんでくるんですが、そのシリアス部分が面白さに直結しているかと言えば違うと思います。
むしろ毎回思うけどシリアスが積極的に作品評価の足を引っ張ってる。所謂誰得無駄シリアスというやつ。
一貫してこのスタイルなので、ブランドに惚れ込んだ今更どうこう言いませんがもっとシリアスを抑えめしたほうがリピーター増えると思うんですよね。絵柄やPOPな雰囲気に惹かれて買った人は無駄シリアスが合わなければ次回以降買わないんじゃないかな。
たまには萌え一辺倒のラブコメディに特化したAXL作品を見たいものですなぁ。チュートリアルサマーとまでは行かなくてもせめてPrincessFrontierくらいで抑えておいてもらえると嬉しい。

シナリオですが、いつもガバガバですが今作は普段以上にフリーダムっぷりが目立った印象です。
個別ルート同士の整合性はほぼ放棄してシナリオ書いたんじゃないかと思えるくらい。
特にサブキャラ周りの裏設定はルートごとに独立してるんじゃないかしら。
悪事が発覚しなかったルートでは多分本当に清廉潔白なんだと思います。そうじゃないと過去に犯罪に手を染めていた理事長と古い付き合いだという部長の無能っぷりが際立ちます。
エコーの正体もルートによっては違うんじゃないかとすら思える部分もありますし(もちろんそんなことは無いんでしょうけど)、妙ちゃんのママ設定もきっと希望ルート以外では存在しないでしょう。
部長の養子という同じ立場のエコーと一面識もないっていうのも無理アリアリだし。
とにかく整合性を求める人はおそらく途中でぶん投げたくなるんじゃないかなぁ。この辺もいつものAXLなんですけど…。
プレイする際は別の個別ルートの設定はすべて忘れることですね。全くの別の話が展開するという心づもりでプレイすべきかと。
そういえば部長といえばエコールートで、愛する愛息娘(まなむすこ)と愛娘とが結婚したがってるのになんで反対してるのか理解不能です。あんな頑固親父してないで、結婚を許可して二人共にオソロのウエディングドレスを着せて式を挙げさせればいいじゃん(いいじゃん)。というかあんな何の変哲もないエピローグよりは2人でウエディングドレス姿の絵でFinの方が断然ええやろ。

無印恋楯プレイ者へのサービスは良いですね。盛りだくさんです。
過去のエピソードにちょいちょい触れてくるので分かってやるとニヤリとすること多数。かつて雪乃にしてもらったことを希望にしてあげるくだりとか、普通に良かった。
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雪乃はイベント絵で出番あるし、設子さんは声の出演もあって嬉しかったです。
歴代ヒロインもモブでイベント絵にチラチラ出演してるし(これは今までもあった)、従来のユーザーはそういったファンディスク的要素だけである程度は楽しめるでしょう。初AXLの人はなんかモヤモヤするかも知れませんけど。

今回は妙子様を役職に据えたり、「楯様」という二つ名をつけたりと「おとボク」ライクな要素、またメイドになるルートを入れて「釣り乙」的要素も加えてみたりと女装作品の美味しいところを詰め込んできてる感じもありますね。まぁちょっとごちゃごちゃとっちらかってしまった部分もありますが、シナリオに変化を付ける意味でも良かったんじゃないでしょうか。
ただ、決定的に絵が足りてないです。
折角個別まるごとメイドになるルートがあるのにメイド服妙ちゃんのイベント絵が見事にゼロ。
また、真愛と一緒に水着撮影するシーンもあるのにイベント絵無し。
ダンスの練習の後ヒロインと一緒にシャワー浴びたという話が語られるのにこれもスルー。
舐めとんのかと。
そこを描かずにどこを描くのか。なんのための女装主人公なのか。
絵を付けられないならシャワーのエピソードなんか、わざわざテキストで書かなきゃいいのに。そんなの書くからこっちも絵が欲しくなるんであって、ただの定時報告で終わらせとけば良いんですよ、エコーにその話を持ちださせる必要全く無いでしょ。もしかすると最初はそこのイベントもちゃんとあったのかも知れませんけど、カットしたならその報告部分も切れよと。

キャラクターはいつもの様に個性豊かで良いと思います。
超人気主人公の妙子様は相変わらずエージェントとしては間抜けだけど登場人物全員間抜けだから相対的に有能。
AXL作品は間抜けばかりだから有能設定されないほうがキャラとしては得ですよね。今作でいうと真愛とか。
まぁ真愛はあんま好きじゃないですけど。
莉里とソーニャがお気に入りです。
こんな可愛い青山さん久しぶりやん!って感じで超ツボ。凛々しいけど乙女ちっくなファンシー騎士様大好き。
ソーニャはカタコトの日本語がかわゆいし、自分のルートと希望ルートでの妙ちゃんへの対応の差が愉快。ソーニャ→希望の順でやると、あれほど懐いてくれてたソーニャちゃんに一転汚物を見るがごとくヘンタイ呼ばわりされるギャップが面白い。
センターヒロインの希望は天然っぷりが可愛くはありますがさほど惹かれはしませんでした。
せのぴーこと瀬之本久史さんの絵も相まってキャラ性はいいですね。若干顔面のパーツ配置が疑問なキャラも散見されなくもないですが。

えっち面ですが、これは前作恋楯での大きな不備をちゃんと改善してきましたね。
その不備とは、妙子様がエッチの際いちいち女装解除で臨むという、一体何のための女装主人公なのか問いたくなる部分。
今回も女装してないシーンは少しあるものの、ほとんどがしっかり女装したままのエッチなのでそこは褒めてつかわす。
やっぱお互いスカートまくりあげての行為とか、女装ならではの絵が無いと女装の意味無いですからね。
希望を後ろから突くときたくし上げたスカートを口に咥えてるのとか、最高ですやん?
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無印ではこういうのがほとんど無かったので、そこをちゃんと治してきたところだけでエッチシーンはほぼ満足。
極端に尺が短いということもないし、カットインの使い方も悪くないし、意外とエロ面では満足できました。

システム面では、前作あやかしコントラクトから導入されたフローチャートが継続して搭載されてます。
大分こなれて使いやすくなってましたね。前はかなり使いにくかった記憶がありますけど。
いつもどおりバックログからのジャンプもあるし、システムは悪く無いと思います。

あと妙子様に声がないのはやはり不満ありますね。
釘宮理恵さんを使えないのは仕方ないとして、誰か別の人を立てるくらいはしても良かったんじゃないでしょうか。
10周年なんだし。

なんだか結構褒めてない文章になりましたが、好きか嫌いかで言えば好きですよ。AXLさんだし。
ただマンネリも結構ですが多少の変化は必要な時期になってると思います。
特にライターについてはテコ入れがあったほうが良いんじゃないかな。
一応せのぴー&ゆかりを起用し続ける限りは今後も応援しつづけます。
私の中の「完全なるブランド買い」の座はSMEEに明け渡した感じですけども。


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