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20170222 (3)

るい智、コミュなどでお馴染み日野亘シナリオということで期待した作品でしたが、今ひとつ期待値には届かなかった感じでした。
つかみは良いし全体のテキストやセリフまわしなども好みで楽しく読めたんですが、作品構成や物語そのものがちょっと首を傾げたくなるようなところがチラホラ。

まず根本として、ヒロイン3人いますがそれぞれに全くつながりがなく、事実上のオムニバス形式となっている点。
やはり、最初からヒロイン1人に絞ったタイトルならばともかくそうでないのならこのカタチはエロゲとしては向いていないのかな、と。
ストーリーに関連性継続性はあるもののヒロイン同士に絡みがないため広がりが感じられないのですね。無駄にとっちらかるよりは良いという見方も無くはないですが、やはりちょっとさびしい。
またオムニバス形式であるにも関わらず時系列が存在しているのにヒロイン(物語)選択にロックが掛かっていないのがお話を楽しむ上で?な部分。
私は修離→小夜→由利→津希の順でやってしまったのですが、この物語内容であるならば修離津希小夜由利で固定でなければ気持ちが悪い。話の流れ的な意味で。
私のやった順でプレイするとすでに奥志麻からいなくなってる人が出続ける事態になるので、やはりラスト由利になるようにロックはかけておくべきでしょうね。

シナリオはまぁ平凡、というかマジ怪異ありの京極堂シリーズといった趣きですかね。
人の残念「がしゅう」に名前を与え、語って「オチ」をつけるというのがお決まりの流れ。水戸黄門的な安心感はあるとは言え似た話が続くとちょっと飽きちゃいます。もちろんパターンが同じなだけで細部や肉付けは全く違うのですが。
キャラの掛け合いも面白く書けているのでそこは安定の日野亘といったところ。それだけにヒロイン同士につながりがないというのはかえすがえすちょっと残念です。
収穫なのは主人公緋修離。これはなかなかの当たりだと思います。
飄々として経験豊富でユーモアもあり強キャラという美味しいとこ取り主人公ですが単なるオレツエーではないところが良いですね。常に貧乏だったり割りとピンチに陥ったり頭の上がらないキャラが居たり弱みも見せてるのが良いのかな。
正直ヒロインを完全に食ってると思います。なにしろヒロインはほぼほぼ自分の話にしか登場しないのでいまいち印象薄いんですね。2話に渡って出る津希ですらなんか地味なツンデレにしか感じないです。
小夜も由利も悪くないんですが他との絡みが無いのでやはりどうしても個々の印象はあまり無いですね。
むしろサブキャラの犬好、キリコのほうが出ずっぱりな分印象強いのは如何ともしがたいところです。
20170222 (1)20170222 (2)
同じ舞台ということで、過去作の世界とのつながりを仄めかしたりして、ファンへのサービスはされてます。丘の上の学園とかガギノドンとか蝉丸とか。

えっちは、まぁとりあえずあるだけ、といった感じですね。物語上必要は無かったように感じます。3ヒロインの話が一本道なのでパラレルではなく、主人公は全員とヤっちゃってるというのがなんとも。
おりょうさんの絵柄は構図が上手いと思いました。テキスト的なエロさはさほどでもないですが絵は艶かしくエロいです。
絵柄は嫌いじゃないんですが、一部立ち絵とキャラが合ってないようなところがありました。具体的には日薙姐さんですが。
立ち絵の見た目とあの苛烈な中身がイマイチリンクしないんですね。どこに責任があるのか分かりませんが、もっと怜悧な外見で合ったほうが良かったと思います。

システムはいつもの暁ですね。シナリオセレクトで細かくジャンプできるしバックログからのジャンプもあり必要十分だと思います。
特に不便は感じないかな。

総合的に見てテキスト回しは好みではあったもののいかにも物足りない、食い足りないという感じでした。
ボリュームももう少しほしいし、オムニバスという形式にも疑問符。
素材は悪くないけど調理法を間違ったかなーという印象でしょうか。

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