私情主義

脳内彼女の一連の作品で名を馳せた、男の娘マエストロ西田一さんがのうかのを飛び出して立ち上げた同人の第一作。
果たしてどんな男の娘が我々の前に勃ち裸るのか、期待が高まります。
ちなみにのうかのの男の娘の中では塩小路かなた様が一番好きです。


久しぶりに近所に戻ってきた幼馴染が立派な女装ビッチになっていたという導入から始まります。
序盤はヒロイン巧ちゃんのビッチぶりを強調するパートですね。
ひたすら、如何にのべつ幕無しヤリまくっているかが描写されます。主に文章で。
実際に他の男とヤッてるシーンは乱交DVDの1枠だけですが、この辺で独占欲の強いユーザーはギブアップでしょうか。。
まぁ最初っからビッチを謳ってるし公式でもそこのCG公開されてるので独占厨の人は手を出さない方が賢明でしょう。
でもこの最初に主人公とやるまでが結構長い。ロープライスで尺もそんなに無い筈なのにちょっとここで時間かけすぎじゃね？
もっとも、一旦主人公と肌を重ねてからの展開は早いです。
最初のエッチで半落ち、2回めで早くも完落ちのマッハ堕ちですよ。巧ちゃん弱ッ！　だがそれがいい。
超絶ビッチなコが主人公のチンポだけに夢中になる展開、大好きです。
ひとたび落とされてからは序盤で積み上げたビッチ加減がウソのように、主人公に尽くし操を立てる良妻っぷり。
フェラ奉仕、裸エプロンなど超かわいくね？

一方、主人公はイマイチ煮え切らないんですよねぇ。
これは今作に限った話ではないんですが、男の娘モノエロゲで主人公が男の娘とのエッチに抵抗を感じてウダウダ葛藤する流れ、必要ですかね？　
背徳感を演出する手段として多少はあったほうが良いですが、中盤まで（山脈とか海峡とかは割りと終盤まで）ダラダラと悩み続けるのはいかがなものか。結局ヤっちゃうのに…。
男の娘モノを買うユーザーが見たいのはそこじゃないと思うんですよね。
男の娘好きで買ってるんだから、その辺りの主人公の葛藤に今ひとつシンクロできないというか、もどかしさが先行しちゃうんですが、私だけですかね。
女装ギャルビッチ学園の主人公なんかはあっという間に順応して男の娘とのエッチを満喫してましたけど、ああいうので良いと思いますよ。特に低価格で全体の尺も無いわけですし、悩むよりは楽しんだほうがエロ詰め込めます。
でもアホ男どもに絡まれる巧ちゃんを助けるところはカッコイイしやるときはちゃんと見せてくれる悪くない主人公ではあると思います。バッドルートは情けないけど。
とにかく要は男の娘モノの慣習をそろそろ変える時期に来ているんじゃないかということです。
普通のエロゲ主人公が女の子好きなように、男の娘エロゲの主人公が男の娘好きでも良いんじゃないかなーかなー。まぁあまりノーテンキでも淫靡なエロさが薄まっちゃうのでバランスの問題ですけれど。

エッチシーンはいつもどおりで大変よろしいと思います。さすが西田さん。
男の娘系エロのツボは大体抑えられてるので安心ですね。チンポ同士を密着させてこすり合わせるの好きー。

ただ、ボリュームのせいでシーン数が少なく感じます。乱交DVDシーン含めて回想9枠はやはり残念。ですが次回作ではもっとボリュームを増やしていただけるということなので楽しみに待ちましょう。
イベント絵が若干バランスが崩れていたりアングルが微妙だったりするところもあるのでここはもうちょっと頑張りどころかな。私が好まない空中浮遊チンポもありました。
絵柄自体は可愛いし好きな絵です。まぁ贅沢を言えばあおぎりぺんたさんを起用して欲しくもあります。ｗ

全体的には短いながらも面白くプレイできました。
ただ、やはり短いというところに問題が帰結しますよね。
以前にロープライスゲーでルートを分けるのは得策ではないと書いた気がしますが、今作でも上述のバッドルート要らなかったんじゃないかと考えます。そこに力を割くよりはテーマである女装ビッチ純愛堕ちにすべてを込めたほうがより良くなったのではないかと。確かに分岐が無いのを嫌がるユーザーもいるとは思いますがなんつーてもロープライスなのです。ここは低価格の領分であるお手軽エロに注力して頂きたい。ルートを分けてえっちを分散させるよりは、もうフルプライスの1ルート分と割りきって分岐無しでえっちを集中させましょう。
重ねて申し上げますが短い（それに付随するエロ不足）以外は結構好きでした。


さて最後にどーでもいいこと。
西田さんの男の娘ものは好きですが、最も私の嗜好と合わない部分が妊娠です。

私は西田さんとは異なり、男の娘は妊娠なんてしないよ派です。
2人に愛の結晶ができるのも良いんですけど、やはりそこは付いてる以外にも女性との差別化が欲しいんです。（ボテ腹えっちにあんまり興味が無いだけとも言える）
妊娠はできないけど、孕ませたい孕みたい気概で行為に及ぶのもまた良いとは思いませんか？
西田作品を否定するものではありません、単に私がそういう主義だというだけの話です。作品には関係ないですねｗ