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空のつくりかた 感想

 16, 2016 18:54
『空のつくりかた』応援中!

20161114 (4)

Twitterで流れてきた褐色ケモミミに心奪われて購入確定した「空のつくりかた」ようやっとクリアしました。
最近エロゲのプレイ速度が落ちています。ちょっと時間を取りづらい状況になってるんですよねぇ。

それはさておき、結構楽しめました。
絵柄は良いので、最悪CG集、キャラゲーとして楽しめれば御の字かなと思ってたんですがシナリオも思ったほど悪くはなかったです。
科学と魔法が同居し、人と亜人が混在するごった煮世界観、嫌いじゃないですし、金や権力で居住地が明確に分けられたある種のディストピア感も物語の雰囲気作りには大きく貢献していたと思います。
シナリオは当初の予想通り、終盤にシリアスな山場が用意されていましたが、世界設定的にこれはもうしゃーないのであとは程度の問題になります。ギャグゲーやイチャラブゲー萌えゲー的販促を打っておきながら不意打ちでクソくだらねーシリアス展開をぶっこむのは論外ですが、今作はシリアスある覚悟をさせてくれてたのでそういう面でのハードルは下がっています。
それを差し引いても、物語の邪魔はしない感じで抑えられていたと思うので悪くはなかったです。手放しで褒めるほどでも無いですが。
ヒロイン四人でそれぞれ直面する問題は違ってくるのですが、主人公がちゃんと頑張る人なので読後感は悪くないです。最初のキャラ紹介とかだともっと冷めた感じの主人公なのかと思ってましたが頭も使えるし腕もそこそこ立つし、キチンとヒロインとイチャイチャする万能系でした。カッコツケてヒロインとのイチャイチャを楽しまないクソ野郎じゃなくて良かった。
一部、唐突なご都合展開もありますがあまりシリアスで引っ張られてもダメなのでいい塩梅だったんじゃないでしょうか。
そも、リーザル・フェッフォゥンファルフォンという作中のジョーカーが主人公サイドに若干好意的なのでどう転んでもなんとかなりそうという安心感はありましたね。
しかしながらその切り札にあまり頼らない(存在を利用はする)主人公の立ち回り方は好感持てました。
概ねよくまとまっていたと思いますが、全部の布石を回収したわけではないっぽいです。例えばチロロが大きくなったっぽいあのシーンは一体なんだったのか。とか。単なる主人公が熱に浮かされて見た夢なのかなんなのか。云わぬが花ってヤツなんでしょうかね。
ハーヴィが主人公に粘着する理由も、語らなすぎてイマイチわかりづらいんですよね。まぁこれは私の頭が悪いせいでしょうけど。

構成としてはヒロイン順番に個人的問題が発覚、解決の後にルートに入るかの選択肢、って感じになります。
NG恋とかみたいな脱落方式ですね。ここでちょいシリアスを済ませているおかげか知りませんが、個別に入ってラストミッションになるまで結構な期間ひたすらイチャイチャしてるのが非常に良いと思います。
前述のとおりちょっとスカした感じの主人公だと思ってたので、ここまで真剣にヒロインとイチャるとは期待していなかったからこれは望外の喜び。ちゃんとデートしてイチャイチャエロエロを楽しむことができます。
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ヒロインのキャラクターもとても良い。
ハルはちょっと善意の押し売りが鼻につく感が最初はありましたがすぐに慣れますし他のヒロインたちもかなりレベル高いです。
キャラ紹介見た印象ではもっと孤高な感じなのかと思ってたユリカ・ヴィストヴォルグさんが全然そんなこと無くてフランクでお茶目でノリが良くて寂しがり屋で実は家庭的な良ヒロインだったり。どのヒロインもとてもかわいらしく描かれていました。
私のド本命であった銀髪褐色ケモミミ白崎和葉さんも実に素晴らしかった。家族思いで献身的で芯が強くてエッチスキーとか最高ですやん。期待以上のヒロインでしたので以前やった褐色ランキングの上位に食い込んでくるのは間違いない。
サブキャラも皆魅力的で良かったです。一番のお気に入りは街の半分を牛耳るマフィアのボス、「マンマ」ことオズニア・デルデレッデルデァさん。慈愛と恐怖で組織を掌握しつつご本人も家事大好き家族愛大好きというお人。ユリカルートでは和葉やノアを掌中に収めることに成功した勝利者でもあります。出番はそれほど多くないですけどけっこう美味しいキャラでした。
そういえばサブキャラ同士でカップリングさせたのも意外と珍しくないっすかね?
一部には、登場する女性キャラはすべて自分のものでないと気が済まない独占過激派もいますのでなかなか難しいところだと思うのですが。
私は例えヒロインであろうとルート外でさえあれば誰かとくっついて頂いてオッケーな穏健派ですので、今作のひなた&和真のカップルには素直に祝辞を述べたいです。

エッチシーンも、意外と言ってはあれですがかなり頑張っていたと思います。
アブノーマルな行為は控えめでしたが回想枠もヒロイン一人頭5回は確保されていましたし、そのほとんどで体位を変えての二回戦まであったので尺もそれなりにありました。
もともと美麗でエロいイベント絵に惹かれて購入しましたので、その点ではかなりの満足度。もうちょっとだけヘンタイレベル上げてくれてたらもっと良かったんですが…。


さて、ここまでそれなりに好意的な評価をしてまいりましたが、それらの好評を覆しかねない欠点がこの作品にはあります。
それは、システム面の使いにくさ。
バックログからのジャンプは無い。立ち絵変化の際に同じテキスト内でもクリックが必要。スキップは遅い。バックログ表示が乱れる。キーボードにショートカット配置し過ぎてちょっと間違って触ると何かしら起こる。システムボイスを和葉に固定したのになぜかランダム。などなど、作り込みが甘いです。
特にバックログからのジャンプは面白い作品であればあるほど必要不可欠な機能だと思います。クリックしすぎてスクショ撮り逃したときには無いと非常に困る。ブログ書くモチベーションにも関わる問題です。
キャラの立ち絵変化の際にクリックを要する点もかなりテンポを阻害します。
せっかくテキストを瞬間表示に設定しても同一テキスト内で複数回クリックが必要になるケースが多数。自分のペースで読みたい私にとってこれはダメージ大きいです。
最後のキーボードへの手厚い対応ですが、コレ自体は良いことではあるのですがオンオフできるようにしといて欲しかった。個人的な話になりますが、私はとあるキーをスクショ撮影に割り振っているので、スクショ撮ろうとするたびにコンフィグメニューが開くのには閉口させられました。
システムボイスが設定で固定されないのは単なる不具合ですし、総合的に見てプレイアビリティ、リーダビリティは非常によろしくないです。快適に読ませてナンボな紙芝居ADVではこの扱いにくさは致命的とも言えます。
逆に言えば、そこだけなんとかしてもらえればかなり減点要素の無い優等生的な作品ではあったのですが…。

あと難点を挙げると、サブキャラの立ち絵が無いということ。ダイナーのウエイトレス、兎耳のフレディなんかは登場頻度の多さ考えても立ち絵くらいあって然るべきだと思うのですが。
それから読みにくい名前のキャラ多くね? ユリカさんの姓ヴィストヴォルグはまだしも、リーザル・フェッフォゥンファルフォンとかオズニア・デルデレッデルデァとかもはや嫌がらせの領域でしょ。中の人のギャラはワード数で決まるから、「どうせ同じギャラなら多く喋らせたれ!」ってことっすか?w

まぁ全体的には面白いし、イチャイチャもエロもそれなりのレベルにはあるし、キャラが気に入れば良い作品ではあると思います。

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