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グリザイアの果実 第7話 感想

 18, 2014 01:40
「幸せの手紙」

尺を…尺をください(切実)。

結論から申しますと、今回はあと一歩だったかなー。
元々地味でご都合主義的なところのある原作幸ルートですが、それを1話で収めるために無理やり圧縮したのでどうにも物足りなさが残ります。

冒頭、寮生たちの変化を感じ取り、そこに雄二の影響を見出すサッちん。
「私に、変わることなんて許されるのかな…」と思い悩みます。
というか「最近みちる様のバカ具合に拍車がかかっている」ってなにげにサッちんドイヒーw

マキナが雑談で口にした「風呂で一万数えられる女になろう」をいつものように豪快に真正面から受け止めたサッちんは早速実践。
案の定のぼせて茹で上がり溺死寸前の幸。湯船にプカプカーのところを様子を見に来た天音に発見され事なきを得ますが、改めて幸の異常性と危険性が浮き彫りになります。

天音に介抱される幸がうわ言で呟いた「ユウくん」に既視感を覚える雄二。初めて会った時にも幸は雄二のことを「ユウくん」と呼んでいました。
翌日、幸の快復を喜ぶ面々の中に雄二の姿はありません。雄二は学校を休んで幼少期を過ごした街へ遠征していたのでした。雄二がSuica(Seica)を使っている姿はなんだかシュール。確か電車が嫌いな設定があったはずですが、まぁいいや。
昔懐かしい公園に来た雄二は幼いころ一緒に遊んだ少女さっちゃんこそあの小嶺幸であると確信を得ます。サッちんはメイド属性に加え幼なじみ属性をも兼ね備えたスーパーヒロインだったのです。

一方学園でガクエンチャーによるテスト告知にアホのみちるが懊悩。そして幸に向けてこう言うのです。
「ねぇサチ、テスト無くしてよ」
もちろんみちるは冗談で言ったのですがそこは冗談の通じないサッちん、やや狼狽しつつも「お任せください」と請け合う。
そしてサッちんは部屋に籠もりテスト消滅計画を練り始めるのです。なにやら不穏な気配。
そんな幸を心配する天音たちに雄二は自分が幸と話すと場をまとめて解散に。去り際に由美子が、かつてテストを無くすために少女が学校に放火したという事件があったことを教えます。
幸に何か危険なことをさせるのではと不安を語る由美子に雄二は、
「そういう状況になった場合、俺は全力で幸やお前たちに危害が及ばないように取り計らう」と約束。
この辺は前回も踏まえて由美子がかなりデレているのが伺えます。後の場面でも出てきますが雄二の言に唯々諾々と従う様がそれを如実に物語る。もはや尖ったスクールキラーの面影無し

幸は夜な夜な、工作員よろしく校舎のあちこちを入念に調査。もちろんテストを無くすための下準備。
かように着々と準備を整える幸はテスト前日学園をサボって最終調整。良い子がモットーのサッちんですが、授業をサボるのはいいんでしょうか。
そしてその夜、学園各所にお手製の爆弾を設置し、時限装置のスイッチをオンでミッションクリアー。
と思いきや、雄二に呼び出された天音たちがやってきて幸は大混乱。このままでは爆発に皆を巻き込んでしまう。停止スイッチを押すもカウントを刻み続ける爆弾。恐慌をきたした幸は必死にこの場を離れるよう仕向けますがうまく行きません。
そしてついにカウントがゼロに。しかし爆発どころか何事も起こらず、当惑する一同。
そこへ雄二くん颯爽と登場。天音たちを言いくるめて先に帰らせ、幸との対決です。なおここでも由美子は完全にいいなり。雄二からある程度は聞かされていたのかも知れませんけどね。
「カウントがゼロになると停止するよう、俺が細工しておいた。素人にしてはいい出来だったぞ。流石だな」
雄二はんはホンマ万能やなぁ…。この種明かしにサッちん、安堵のあまりおしめりなう
おしめりなう

からのナイスブルマ!
ナイスブルマ

「あの街に、あの公園に行ってきた。…久しぶりだな、サッちゃん」
「やっと、思い出してもらえましたか」

とうとう幼なじみとしての再会を果たす雄二と幸。そして幸の回想へ。
小さな工場を営む小嶺家。両親に可愛がられ幸せな日々。仕事が忙しくなり構ってもらえなくなる幸。公園で雄二との出会い。
10歳の誕生日に両親とケンカして家を飛び出す幸。そして公園の前で幸を探しに来た両親が幸の目の前でトラックに撥ねられる。父は即死、母は植物状態に。
これを幸は自分がワガママを言ったせいだと思い込み、「いい子にならなくちゃいけない。人の言うことを素直に聞くいい子にならないと」
こうしてなんでも言うことを聞くパシリマシーン・幸が出来上がったのです。
そんな幸に雄二は当時を語るのです。家庭事情が悪かった雄二ですが、「オマエがワガママで振り回してくれたお陰で気が紛れた。ワガママが人を救うこともあるんだ」
そして親にとって子供のワガママは時に嬉しいものだと諭します。「オマエはもう少し、ワガママを言っていいんだ。今まで、一人でよく頑張ったな。幸」ユウ君カッコイイ!

「恩を受けるのは恥じゃない。受けた恩を返さないのが恥なんだ」

幸の作った爆弾を爆破して隠滅するのですが、その際同時に花火を打ち上げて爆音をごまかすという荒業。
どうも、由美子の表情から察するにこの花火の調達には彼女が一枚噛んでいるっぽい気がします。
「ありがとう…ユウくん」
花火
ところで、良いシーンのはずなんですがここまでずっとサッちんが体操服なのでブルマのお尻が気になって仕方ありません。

後日、幸の実家の工場を訪ねる雄二と幸。中に入るとそこには幸の誕生会の準備が当時そのままに。
残されていた手紙には両親の、幸に対する気持ちが綴られていました。両親の想いを知って幸号泣。
「…私の方こそ、ありがとうお父さんお母さん…」

7話

「…少しワガママを言ってもいいですか?」
「いいだろう」
「一分だけ抱きしめてもらっていいでしょうか」
「一分でいいのか?」
「はい。今はまだそれくらいで…」
だく
このやりとりはいいですね!
原作とシチュエーションこそ違うものの、大好きなイベント絵も再現されてましたし。袖をちょんと摘むところが良いです。

私が原作幸ルートで好きだったシーンが結構けずられていたので、どうしても不満の残る回でした。1話で収めるという中では悪くない出来だとは思うんですけど…。
由美子回の改変と違って、こっちはカットしなくても物語が繋げられると思うんですよねぇ。
例えば、雄二と幸との間の「いつもの場所」の齟齬はできれば取り入れて欲しかったですし、「どうして」も幸を覆う呪縛の強さを際立たせるのに必須でしょう。
あと演出面でももうちょっと幸の中学時代の事件について触れた方が良かったように思います。さすがに全部描くのはどう考えてもムリですので、みちるの「テストを無くして」に過去の「テストを無くせ」を声だけでもオーバーラップさせるとか。
そう言った原作の重要パーツを取り払い、最低限の骨格のみを残してアニメ化したために駆け足を通り越して全力疾走といった趣。
あと幸ルートEDテーマ「この日のままで」が劇中使われなかったのも不満ですね。ユミーン回では挿入歌としてEDテーマがかかっていたのでなおさらです。
やっぱ2話必要だったかなー。重ね重ね申しますが、1話でやれることは十分やっているとは思うんですよ。多分初見でも話の筋は大体わかるようになっているはずですし。
でもなー。うーん。OPカットくらいはすべきだったかなー。
なにはなくとも尺ですねぇ。

次はマキナ回「セカイ樹の種Ⅰ」
マキナは2話で確定のようです。

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