私情主義

喧嘩稼業　3巻
陰陽トーナメント出場を（勝手に）賭けての十兵衛VS石橋　決着。
策略を駆使して最強ボクサー石橋強のボクシングを封じて、最後は富田流奥義「高山」
担ぎ上げて睾丸握り潰しながら頭から投げ落とすという、もうハッキリと殺しにいく技ですな。
こんなん仕掛けといて「死ぬなよ」もなにも有ったもんじゃないですわ。
この技に限らず、玉ヒュンな描写が非常に多いマンガですので男子諸兄は留意されたし。

十兵衛、ジャブ一発で高野を沈めるほどの石橋の打撃を食らいまくってまだ戦えるというのはタフ過ぎないですかね。
確かに石橋は指一本無くなってますし、十兵衛は印象よりもガタイが良いのでその分を割り引くとしても、ちょっと強すぎな気が。
私は正直、十兵衛がトーナメントに参戦する展開には反対してたんですよね。石橋含めた初期メンバーでのトーナメントの方が絶対楽しそう。石橋VS佐川弟とか見たかったなぁ。
十兵衛が出る事によって、富田流厩舎2頭出しになってバランスも崩れましたし、十兵衛は文さんには絶対勝てないことが分かってますからねぇ。（でも、バランスゆーたら進道塾出身者2名いるな。日拳も2名大和プロレス関係者も2名、あれ？富田流二人でも問題なくない？）

ともあれ、これでついに陰陽トーナメント出場16名が確定しました。

工藤優作（喧嘩師）　VS　梶原修人（忍術・梶原柳剛流）
佐川徳夫（日本拳法）　VS　佐藤十兵衛（現代格闘・富田流）
櫻井裕章（シラット）　VS　入江文学（古武術・富田流）
金隆山康隆（大相撲）　VS　川口夢斗（キックボクシング）
上杉均（空手・進道塾）　VS　芝原剛盛（合気道）
関修一郎（柔道）　VS　佐川睦夫（軍隊格闘）
三代川祐介（召琳寺拳法）　VS　反町隆広（総合格闘技）
里見賢治（中国拳法・玉拳）　VS　カブト（大和プロレス）

なんでしょう、このワクワク感。これまで各出場者のエピソードが積み重ねられているので、誰一人として噛ませっぽいのがいないのが凄い。本当に勝敗が読めない試合ばかりです。主人公の一人と言っていい文さんですら勝利確定ではない、むしろ初戦から最強の相手。早く文さんと櫻井の試合が読みたーい！
十兵衛も負ける可能性ありますしね。さすがに主人公なので大方は勝つんでしょうけど、もし第一試合で工藤が負ければ十兵衛が勝つ意味がなくなりますので十兵衛が徳夫戦を故意敗戦からの場外で工藤と決着、なんて展開もあり得る。

本作は、バキがあの有り様、修羅の門がマンネリとなっている今、最も期待している格闘マンガです。（ネタ的にはケンガンアシュラも面白いですね）
このトーナメントをシッカリと描き上げた暁には日本漫画史に残る大傑作になると確信しています。
まぁ作者が作者ですので完成せずに途中でムリヤリ打ち切りになる可能性も無きにしもあらずなのがなんとも…。泣くようぐいすも野球マンガとして好きだったのにあの体たらくでしたので。
とにかく、休載を減らして頂きたい。せめて隔週掲載くらいは維持して欲しいです。本当に楽しみにしてますから！

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