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蜥蜴の尻尾切り 感想

 11, 2015 01:53
20151210 (2)

きがくるっとる…
もうそれしか言葉が無いですねー。

駄作もそうですがよくぞこのご時世にこの内容で出してくれたと、ただただ拍手を送りたい気持ちです。
尖りまくっていた往年のブラックサイクの作風に、狂気を増量した最近のサイクレットは本当にヤバいっす。
駄作とグロエロゲーという共通点はあるもののプレイ感はやや違ったテイストだったように思います。
エンタメしていた駄作に対してこちらはもうちょっと秘めやかな感じ。
直木賞の駄作と芥川賞の蜥蜴の尻尾切り、て感覚でしょうか。

さて内容はといいますと、蜥蜴のように部位切断してもまた生えてくる人間の存在を立証しようとする主人公とそれを取り巻く少女たちの物語。
駄作同様、みんなキ印です。どうしようも無いほど狂ってる。
全員脳みそ鏡面コンパウンド仕上げなんかいと思うほどのアホっぷり。
まぁそれくらいじゃなきゃこんな展開にはならんでしょうけど…。
切って斬って愛と快楽を貪る。ただこれだけ。
公式ではことさら主人公の狂気が強調されていますが、ヒロイン3人も負けず劣らずイカれてます。ある意味主人公以上に強靭な狂人。
人畜無害なアホっ子に見えるメインヒロイン格の叶がじつはああ見えて結構ヤバかったです。
死んだ弟の位牌をマンコに突っ込んでオナるのは中々のキレっぷりでしょうw
智秋と真菜香はマゾの淫血症で性癖とやってることがやや被ってるんで、もっと差別化するか、どっちか一人だけでも良かったかも。

最初こそ行為の主導権を持っていたのは主人公ですが徐々にヒロインの狂気に火がついていってあとはもう坂道を転げ落ちるように破滅へ一直線。主人公のイカれた妄想はヒロインたちの秘めた狂気の呼び水となって取り返しの付かないところまでいくのですね。
もっとも破滅に及び腰なのは主人公だけで腹を据えたヒロインたちは自分から進んで奈落へ落ちていきます。
それぞれルート終盤では過去が描写され、ヒロインたちの渇望するものが浮き彫りになっていくのですが、結果だけみれば狂った主人公を使ってヒロインがオナニーしてるみたいなもんでした。実際自慰シーンめちゃめちゃ多かったですね、血まみれの。
最終的にヒロイン=被害者、主人公=加害者という図式が出来上がるのですが、ヒロインも共犯(ヒロインの肉体しか傷ついてませんけど)なので主人公だけが悪者になる様はこれも一種の蜥蜴の尻尾切りと言えなくもないのでしょうか。
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中盤から終盤に掛けて、ヒロインの勢いに押されてた感のある主人公ですが、全ヒロイン攻略後に見れる過去エピソードで完全に名誉挽回しましたね。
正直、主人公の過去なんか蛇足だと思ったんですよ、最初は。ごちゃごちゃ説明なんかせずにただの狂人でいてくれた方が収まりがいいかなーと。
でも、実際に目の前で展開された光景に、私は言葉を失いました。本当にポルナレフ状態。
だって、だって、この過去エピソードの通りなのだとしたら、

主人公が蜥蜴人間に執着する理由が冒頭の列車事故が起こった瞬間に無くなっているってことなんですよ!

あの、あらすじを読むと全てのきっかけのように思われていた電車の人身事故は妄想の端緒ではなかったのですね。
この仕掛けはなかなか秀逸だと思いました。
そして主人公が掛け値なしの狂人だったと知ってなにやら安心したものです。
まぁ狂ってなけりゃ斬ったり断面にチンコ突っ込んだり食べたりはしないわなぁ(今更)

なんだかんだMaggot baitsと続けてやるのはかなり気力を使いましたが、満足度は高かったです。
エロはとてもじゃないけど使えたもんじゃありませんでしたけども。

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