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グリザイアの果実 第13話 感想

 30, 2014 01:41
「射界10センチ」

滝園学園マイクロバス転落事故の現場へやってきた雄二と天音。一姫のメモを手がかりに地面を掘るとそこからはクーラーボックスが見つかります。
中には天音のナイフと菓子、そして天音に宛てた一姫の手紙。
発掘
手紙
手紙には天音と別れたあとの顛末が記載されおり、曰く広岡さんの病死したお肉を食べたための全員病を発して死亡したと。ある面では真実なんでしょうけど、これだと死体がバラされていたことの説明になっていないんですよね。まぁ今はこれで納得しておきましょう。
そして一姫から天音へ雄二を託すお願い。ここで一姫が語る「臆病で泣き虫で取り柄といえば優しいことくらいのダメな子」という雄二像は現在の雄二とは結構遠いですね。
しかし自分のことを命の恩人と言い切る一姫の面の皮の厚さと言ったら。でも事実なんですけどね。

そして慰霊碑に手を合わせ、過去に一応の区切りをつける天音。
慰霊碑に
「もう謝らない。そのかわりこれからはずっとお礼を言うよ。みんな、ありがとう」

それから二人は下山するのですが、アレレ何も起こらないの? と思ったら天音の携帯にマキナから着信。しかし出たのは聞き覚えのない中年親父。
時を同じくして雄二には幸からの着信が。
「誰…ですか」
「私はね、坂下千秋の父親で坂下啓二と申します」
前回ラストで雄二に話しかけてきたオッサン。天音の所属していたバスケ部の坂下部長の父親でした。
「遺族を代表してあなたに、制裁を加えに来ました」
坂下父
監禁
坂下は美浜学園に押し入り、マキナたちを監禁。猟銃で武装しており危険な状態です。
幸は機転を利かせ、坂下に携帯を回収される際、通話状態にしておくことで雄二に状況が伝わるようにしてくれていました。さすが万能突撃クソメイドですね。


学園への帰路、雄二はJBに協力を要請。渋るJBに、警察に介入されると由美子の生存が榊パパに露見すると脅して協力を取り付けます。
アサヒクリーニングの社員の方々で学園を包囲。
汚れ仕事
雄二はJBから状況の説明を受けます。高い塀に囲まれ、周囲に高層建築が無いため狙撃ポイントは無しという厳しい状況。
しかし雄二は転入初日に独自に調査し狙撃可能な場所を見つけていました。そのポイント、男子トイレへ坂下をおびき出す作戦を実行します。
狙撃ポイント
とはいえ900メートル以上離れた灯台から10センチほどの換気窓越しにスナイプするという神業が必要になります。が、そこは最強の狙撃手日下部麻子の弟子の腕の見せどころでしょう。
マキナにモールスで指示を出し、目標を誘導するお膳立て。坂下が使う便器を誘導するため他の便器を破壊するミッション。
マキナの変顔を駆使した演技とみちるの頭突きのお陰で準備は整いました。しかしヘッドバットで便器を破壊するチルチルの石頭はマジパネェですね。でもここでおしっこし損ねたみちるはあとで漏らします。1クールで2回も漏らすみちる、やはりパネェ。気を失ったあとは心臓ちゃんが出てきてもよかったかもね。
コーウン的なもの
鉄頭
でもこんな強引な展開にするならもっといいシナリオもあったと思うんですけど。最終回でみんなを出したかったのは分かるんですが、アニオリにするにしてももうちょいなんとかならんかったですか?

痺れを切らした坂下は天音に教室まで来るよう要求。水の差し入れ持参で天音は坂下と対峙します。
制服に着替えさせ、4人と同様拘束した坂下は人質解放を求める天音に猟銃を突きつけて二択を迫る。
―自分が犠牲になって4人を解放するか、4人を犠牲にしてまた自分だけ生き残るか―
もちろん天音に仲間を犠牲にする選択など無し。自分を撃って4人を解放を求めます。
そんな天音の顔面を坂下は猟銃の台尻で殴打。もんどり打つ天音は鼻血ブーに。
殴打
ストンプ
「バーカバーカ! そんな簡単に殺すわけないだろバーカ!」完全にイカれてるですねぇ、このオヤジ。
状況を聞いている雄二は静かに怒りを燃やします。オウ、やってまえ!
毒虫発言も出ましたが、ここで出すなら天音が過去を告白する前にも入れといて欲しかったかな。
倒れた天音に執拗にリンチを加える坂下ですが、ふと天音のワガママボディに目を留めます。まぁ、気持ちは分かる。
「何を食ったらこんなに育つんです?」その疑問もまぁわかる。ムッチムチだもんなぁ。
坂下父は完全に天音が自分の娘を食ったと思ってる様子。当時一部でそういう報道がされてたので信じる人も多かったんでしょう。
エロ親父
ちなみにアニメではカットされてますが原作だと共通ルートの早い段階でしばらくロクなもの食べてなかったら体が栄養を蓄えるようになったとサラリと説明する下りがあります。こんな風にさり気なく過去エピにつながるネタが数多く仕込まれてるのが原作の魅力。これは天音ルートに限らずです。

天音のケツやらパイオツやらにムラムラきちゃった坂下オヤジはこんなところでフルボッキ。殺っちゃう前に犯っちゃおうと、天音をトイレへ連れていくことにします。まぁ気持ちは(ry。
でもオッサンの勃起をきっちり描くアニメってすごいなぁ。でもこんなとこに割く労力を他に回したほうが良くないですかね(正論)。ちんちんおっきよりも心臓ちゃんおっきさせるとかさぁ。
このオッサン、原作では狂いつつもまだ比較的マトモなリベンジャーだったのに、ここで天音に欲情とかゲスポイントを積み増しする必要ありましたか?

トイレについた坂下はお楽しみの前におしっこ。ここでさっきの下準備が生きてきます。予定通り射線上の便器前に立つ坂下を雄二のスコープが捉える。
雄二が放った弾丸は吸い込まれるように標的坂下の肩へ着弾。何が起こったのか理解できないオッサンは小便まきちらしながら倒れます。
命中
個室から脱出した天音は銃を奪ってみんなの元へ。
「射界10センチ…。少しはアンタに近づけたかな、麻子」
任務完了

雄二から狙撃成功の知らせをうけたJBは部隊を突入させて坂下を確保。こうして雄二の神業スナイプで事件は無事収束しました。
お疲れ様
ひしっ
「お疲れ様でした、風見君」
「千鶴、いや学園長。普通かどうかは分からない。だがこれだけは言える。ここが俺の学校だ」

そして場面は転換して一年後、与那国島近海海保に追われる一隻の不審船。
海保の警告もどこ吹く風でロケランぶっ放すその船上には、
オスロ
出ました、ヒース・オスロ!
ここで暗転、エンディング。流れる名曲「創世のタナトス」!燃える!

そしてそして、最終回なのに次回予告キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
このキャラのセリフをコラージュしていく手法は原作グリザイアの迷宮の次回予告と同じですね。
ボッチなれ
麻子
雄二
最後に迷宮、楽園のロゴがドーーーン!!!
迷宮
楽園

はい、というわけで続編のグリザイアの迷宮、グリザイアの楽園のアニメ放映が決定、発表されました。
まぁ、うすうすはわかっていましたし、信じてもいましたけど、やはり正式にアナウンスされるまではもう不安で不安で。
果実単体だけでアニメを成功させるならば、全員攻略を詰め込んで散漫になるよりは1クールかけて日常と天音ルートをきっちりしっかり描くのが正解の筈なんですね。
でもそれをせずに全員攻略の迷宮につながる正史ルートでアニメ化したということは迷宮以降を見据えていないワケがないんですよ。
それだけに万一続きが無いなんてことになれば、私は掌を返して容赦なくアニメ版グリザイアの果実をぶっ叩くつもりでいました。
そうはならずによかったです。まぁ理想は果実で2クール使うことだったんですけど、それは今更言っても詮ないことなので。
来年春放映。初回は60分スペシャル。いまから楽しみです。でもまた1クールに迷宮楽園を押し込めるのか、それともそれぞれ1クールずつあるのか。前者なら不安しかねぇ…。

ここからは簡単にアニメグリカジのまとめ感想を。
正直、1クールにおさめるのは無茶でした。よくこんな企画でやろうと思ったなと。ですがそれでも一応のハードルはクリアできていましたし、それが出来たのはスタッフの原作愛によるところが大きかったと思います。
あのEDアニメーションは原作リスペクト無しには作れるものではありません。いまはひとまずスタッフにお疲れ様と言いたいです。
巷間、初見殺し、原作プレイ済み以外はわけわからんだろ、などと言われていますが、私は全く逆の印象を受けました。原作を知らない層にこそ向けてこのアニメは作られていたと思います。
アニメで描かれていない部分は原作プレイ済みであれば補完でき、なればこそカットしすぎとか詰め込みすぎといった反応も仕方がないですが、原作を知らない体で見ると大きな不都合なく見れる出来に仕上がっていたと思います。
知識ゼロで見ても十分流れは分かりますし、さすがに駆け足感は否めないですが話が意味不明なんてことは流し見でもない限りは無い作りです。(マキナママ付近はちょっと説明不足ですがそれは原作組に対しても同じ)
一方原作組に対しては原作BGM、原作歌曲、SD絵といった部分で惜しみないファンサービスをしておりバランスを取っています。
ランニングカデンスをあそこまでちゃんとアニメ化する。エンジェリック・ハゥルのカニバ描写を恐れずに描く。怖いもの知らずにも程がある。でもそれをやってくれたことが本当に嬉しい。
この原作愛とサービス精神にあふれた製作陣にアニメ化してもらえたことは、グリザイアファンにとっては僥倖ではなかったでしょうか。
とーぜん不満を言い出せばキリがありませんが、1クールであの原作の内容をアニメ化するにあたってベストでは無いにしろモアベターなものが出来上がったと思います。
特にエロゲ原作(一応コンシューマ原作の体裁ですが)アニメといえば悲惨な出来栄えになるのがこれまでのデフォルトだったわけですし、正直破格のクオリティだったと、私は考えます。
下を見ればきりがないのはもちろんそうですが、それでも私はこのアニメに合格点をあげますよ。(えらそう)

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Tag:グリザイアの果実

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